工事名称 | 石薬師児童福祉施設Ⅰ新築工事 |
工事場所 | 三重県鈴鹿市 |
設計 | 株式会社nobプランニング |
工期 | 令和6年10月~令和7年3月 |
主要用途 | 認定こども園 |
工法 | 鉄骨造 2階建て |
概要 | 床面積 :1013.9㎡ |
幼保連携型石薬師認定こども園建築工事

鈴鹿市石薬師町のランドマークとも呼べる「幼保連携型石薬師認定こども園」の建設工事が完成し、令和7年4月に引き渡しを行いました。幼保連携型こども園ということで、子どもたちの安全をしっかりと考えられた設計となっております。また、子どもたちが健やかに育っていけるような木材仕上げを中心とした温かい空間となっているように感じます。完成後にお伺いをした際に、運動場で子どもたちが遊んでいる様子をみて、非常に暖かい気持ちにさせていただきましたし、併せて、このように地域貢献に直結する施設の建設をお任せいただきましたお施主様、設計会社様に改めて感謝を気持ちを感じました。お施主様、設計会社様には、工事中も多大なご協力をいただきましたこと厚く御礼申し上げます。
併せて、本工事は工程がタイトな現場となっておりましたが、迅速かつ丁寧に施工を進めていただきました協力会社の皆さまにも心から御礼申し上げます。
以下は設計コンセプトです。
【設計コンセプト】
石薬師宿(いしやくししゅく)は東海道五十三次の44番目の宿場です。近接の石薬師小学校の体育館も宿場町を意識したデザインにより改築されています。地元の誇りである歌人で国文学者の「佐々木信綱の正家」と現在も保存されています。
佐々木信綱の歌、「卯の花の 匂う垣根に 時鳥(ほととぎす) 早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ」にちなんで、敷地内には随所に「卯の花」を敷設しています。
また、「学び舎としての安全性・独立性」と「地域に溶け込む施設・人々が集う憩いの場」を設計コンセプトの元とされております。
前面道路や東西南隣地など4方向より、こう配屋根(平入面)を見せる圧迫感のない外観を意識する一方、前面道路東西の遠方より2階妻側が見え柔らかな存在感を演出するよう工夫されております。また、擁壁面となる「東西南3面」の敷地縁辺部は、法面緑地を配し擁壁高を極度に低く抑え、周辺への威圧感を緩和するように工夫されています。こどもたちの中心的な空間は安全とプライバシーを両立する中庭を囲む内包された空間に配置し、さらには、開放感と見守りを実現する「見通せる空間」を意識し多くの内外開口部を配置されている設計となっています。